物流の「デジタライゼーション」を進めるための視点とは

 

前回のブログでは「物流業務において、DXはどこから取り組めば良いのか」について解説をさせて頂きました。
ブログをお読みいただいた方よりお問合せも頂きありがとうございます。
また、最近では「デジタライゼーション」の事例について、ご質問をいただく機会も増えてきました。
そこで、今回はデジタライゼーションについて、お話をさせていただきたいと思います。
 

1.デジタライゼーションとは

前回のブログ「物流業務において、DXはどこから取り組めば良いのか」では、DXを実現する為にはステップがあるとお話しました。

①デジタイゼーション
②デジタライゼーション
③デジタルトランスフォーメーション

業務のアナログをデジタル化するのが「デジタイゼーション」でした。
では、次のステップである「デジタライゼーション」とはどのようなことを意味するのでしょうか?

これは、前段である「デジタイゼーション」でデジタル化した業務。この業務プロセスそのものを変革させることを指します。

例えば、生産現場で紙を使った機器点検シート業務があったとします。従来は作業者のAさんが手書きし、その紙をリーダーに渡し、リーダーが内容をチェックし捺印します。そして、捺印された紙を管理システムに登録していました。これに対し、作業者Aさんの現場にタブレットを導入し、デジタルペンで手書きすることで、文字情報の「デジタル化」が可能になります。ここまでがデジタイゼーションです。
次に、このデジタル化した情報を管理システム側に送信し、検査状況を自動的に更新。これにより、リーダーは自分のタブレットやPCから常に進捗状況が確認できるようになります。そしてリーダーの確認が終わったら、管理システムに自動的にデータが取り込まれる。これがデジタライゼーションです。

タブレットの導入、OCR技術導入、ワークフロー化、これら各業務の「デジタイゼーション」が起き、それぞれデジタル化を前提とした業務プロセスに置き換わりました。この場合は「紙でチェック」していたリーダーがタブレットでどこでも確認ができるようになり、確認が終われば自動的にシステムに取り込まれる仕組みです。以前と比較して人間が介在するフェーズが大きく削減されています。
一つひとつの業務をデジタル化し、それを組み合わせたり、業務プロセスそのものを再構築し、デジタルを前提とした変化が「デジタライゼーション」と言えるでしょう。

2.事例

弊社のユーザー様に、まさにこの「デジタライゼーション」を実践された事例があります。
新潟県に本社を構える屋根用建築金具メーカー、スワロー工業様では「物流現場と事務所の物理的な距離」における業務効率性が課題でした。検品業務は「物流現場」でおこないますが、送り状は道路を隔てた事務所で発行していたためです。また、ピッキングはハンディターミナルによる検品システムでおこなっておらるほか、送り状発行システムも路線便業者の専用システムをお使いでした。つまり、「検品」という業務と「送り状発行」という2つの業務はデジタル化がされており、「デジタイゼーション」はすでに実現をされている状態でした。しかしながら「物理的な距離」という課題が次のステップを阻害していたのです。そこで注目したのがこの「業務プロセス」です。

「検品して送り状発行」というプロセスを「検品しながら送り状発行を行う」というプロセスへ変更したのです。ただシステム化するだけではなく、異なる業務をデジタル化し、1つの業務に再構築されたのです。


筆者 東條 康博
2004年に入社したのち、受発注業務・物流業務の課題に対する改善プロジェクトに数多く携わる。現在は東日本ソリューション営業部第一グループリーダーとして勤務。
趣味はトレーニング。平日アフター5はジムで筋力トレーニングにいそしんでいる。
 

 


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