Autoジョブ名人が業務改善を成功に導く理由

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入したものの、想定していたような成果を上げることができず、プロジェクトが頓挫してしまうケースがある。それに対して「RPAは活用・運用次第で大きな効果を得られるツール。プロジェクトの進め方にはコツがあるのです」と語るのは、「Autoジョブ名人」で知られるユーザックシステム株式会社の担当者らだ。担当者によると、RPA導入を成功させる鍵はRPAツールの機能性に加えて、導入後のサポートにあるという。

後編は、社内にRPAが定着しない理由や導入後の課題を解決するために必要なこと、企業がRPA導入を成功させる意義について聞いた。
※本記事は2021年8月にRPA BANKに掲載されたものです。

「開発に時間がかかる」「ロボットの安定性が低い」ことが原因で社内にRPAが定着しない


‐RPAを導入したものの、社内に定着しないケースがあるようです。これは、何が原因だと思われますか。


大島有紀子(RPAカスタマーサクセス事業本部):RPAが社内に定着しない主な原因として、「開発に時間がかかってしまう」「開発したロボットの安定性が低い」の2点が挙げられます。

私はCSP(カスタマーサクセスプランナー)として、弊社のAutoジョブ名人を導入いただいたお客様のRPA開発や運用に関するお困りごとをサポートしています。お客様にお話を伺うと、「以前利用していた別のRPAツールでは、開発に時間がかかってしまっていた」とおっしゃる方が少なくありません。これは、RPAツールを思うように使いこなせず、開発の効率が上がらなかったことが原因のようです。

 

また、「別のRPAツールで開発したロボットが動かなくなってしまった」という話もよく聞きます。これは、投資対効果を考えると見過ごせない問題です。例えばRPA導入当初、自動化対象業務として10業務を予定し、その業務を自動化するロボットを開発したとします。しかしシステム上の環境変更などによって、そのうち何体かのロボットが動かなくなると、想定していた投資対効果を出すことが難しくなってしまいます。その結果、RPAによる業務自動化プロジェクトを中止する、または投資対効果が期待できるほかのRPAツールへリプレイスする、といった案が浮上するようです。

矢吹政之(RPAカスタマーサクセス事業本部 執行役員):私たちはRPAを導入いただくお客様に、RPAを社内に定着させ、導入の目的を達成していただきたいと考えています。そのためには導入早期に成果を上げて投資対効果を達成し、「RPAによる業務改善は投資の価値がある」と社内で認識していただく必要があります。お客様の課題に合わせた適切なサービスを提供し、短期間で成果を実感していただくことを目指しています。

 

Autoジョブ名人であれば、
安定性の高いロボットを短期間で開発することが可能


‐既存のRPAツールをAutoジョブ名人にリプレイスすることで、「開発に時間がかかる」「ロボットの安定性が低い」などの課題を解決することができるのでしょうか。


大島:Autoジョブ名人は、それらの課題を解決できると考えています。というのも、ロボットの安定性を高めるための機能が充実しており、加えてロボットを安定稼働させるための豊富なノウハウ提供と、サポート体制が整備されているからです。


ロボットの安定性を高めるための機能としては、特に「タグ指定による認識」が挙げられます。Autoジョブ名人では、通信状況や画面変化に依存しやすい画像認識ではなく、多少のWebサイトの変更であれば対応できるタグ指定による認識を採用しています。操作対象を画像で認識する画像認識の場合、開発と実行の環境が異なると画像不一致となり、ロボットが停止してしまうことがありますが、タグ指定による認識ではそういった心配がありません。


また、ロボットを安定稼働させるためには、例えばブラウザの画面が切り替わる際に待機処理を入れるなどのコツがあり、弊社には開発元ならではの豊富なノウハウが蓄積されています。そういったノウハウをお客様に直接伝えられる点が、機能面プラスアルファの安定性につながっていると感じています。


さらに、ライセンスを購入いただいたお客様には専任のCSPが付き、RPAの導入から運用までをサポートする「カスタマーサクセスプラン」のほか、継続的な開発をご支援する「開発スキルアップ講座」、電話やメール、オンラインによる迅速なサポート体制などをご活用いただけます。こういったさまざまなサポートにより、安定性の高いロボットを短期間で開発することが可能になります。




‐RPAツールのリプレイスを検討している企業にとって、自社が抱えている課題を解決してくれる貴社のサービスは魅力的ですね。移行の際に心がけていることはありますか。


大島:既存のRPAツールからAutoジョブ名人へ移行されるお客様には、初めに「RPAによって本来実現したかったこと」を伺うようにしています。なぜならそれは、「現在でも実現したいと考えていること」である場合が多いからです。また、既存のRPAツールでは本来の目的実現には至らなかったものの、RPAツールそのものには可能性を感じているはずだからです。


私たちは、Autoジョブ名人の教育プログラム完了がゴールとは考えていません。お客様の業務改善への思いや期待に応えるべく、日々コミュニケーションを重ね、業務改善プロジェクトを成功に導く支援をしています。具体的には、ツール開発元だからこそお伝えできる豊富なノウハウをもとにして、お客様の目的実現に向け、二人三脚の気持ちでその企業のRPAを育てています。

RPAによる業務改善プロジェクトを成功させることが、企業としての優位性確保につながる


‐既存のRPAツールをうまく使いこなせずに悩んでいる担当者に向けて、メッセージをお願いします。


大島:RPAは可能性を秘めたツールだと思っています。思うように使いこなせないという場合、大きく分けて2つの原因があるようです。1つ目は選定したRPAツールの機能性に問題がある、2つ目はRPAツールを対象業務にうまく適用できていない、この2点です。ぜひAutoジョブ名人の採用をご検討いただき、カスタマーサクセスプランをご利用ください。

お客様によって課題はさまざまですが、これまでに数多くの業務改善プロジェクトに携わってきたCSPが支援いたします。ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

 

矢吹:RPAは企業としての優位性を確保する上で、重要な役割を果たすと考えています。現在、日本の労働人口は減少の一途をたどっています。こうした状況において、RPAを使いこなせるかどうかは企業が生産性を維持し、さらなる成長につなげる上での重要な鍵となるでしょう。RPAで定型業務を自動化して社員の時間を確保し、その時間を企業にとってより価値の高い仕事に使っていく。このことは、先が見通せない時代において、企業としての優位性を確保するために欠かせないことだといえます。


RPAをうまく使いこなせないと悩んでいるのであれば、私たちにご相談いただき、RPA導入時に思い描いていた理想について教えていただければと思います。そしてその理想を実現させるためのお手伝いを、ぜひ私たちにさせてください。必ずご満足いただける結果になることをお約束します。


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