新システム導入の4つのポイント
事業支援部システムグループの神山リーダーに、新システム導入の目的と成果を紹介していただきました。
「正確性だけでなく、“CS(顧客満足度)の向上"で差別化を図り、競争力を高めるために、4つのポイントを重要課題として取り組みました。
- 1. バーコード化とロケーション管理
- ピッキングの際、送り状や荷札などと製品ケースのバーコードをハンディ端末で照合し、出荷ミスを撲滅。さらに製品とロケーションを紐付けし、ピッキング作業を大幅に効率化しました。
- 2. 配送確認の自動システム化
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工事現場から、「トラックはもう出たのか」「いつ届くのか」などの問い合わせが毎日多数寄せられていました。
これを受ける営業や倉庫の担当者は、注文書から送り状を探したり、運送会社に問い合わせに忙殺され、顧客を待たせてしまう状態でした。
そこでシステム化の一環として全運送会社の送り状をアロン化成仕様に統一し、自社で送り状番号枠を管理。製品明細と送り先などの詳細データを紐付けできる仕組みとしました。 さらに自社Webサイトの出荷問い合わせページに顧客や営業マンがIDとパスワードでログインすれば、取引先の注文番号などから送り状番号を確認し、さらに各運送会社の貨物追跡ページにリンクして、すぐに貨物状況を取得できるようにしました。これにより問い合わせも減り、返答待ちも無くなるなどCS向上に役立っています。 - 3.分散システム化
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従来は本社のホストコンピュータ(メインフレーム)の稼働時間に合わせたシステムだったので、夜間や土日には出荷作業ができませんでした。
これが出荷支援システムの導入によって、工場・委託倉庫の各サーバで分散処理し、指図データさえ受信すればいつでも出荷作業ができるようになりました。 - 4.運賃分析
- 送り状番号と製品明細情報が把握できているので、それに運賃の請求データを紐付けすることで製品別・地域別・工場別・運送会社別など、自在に運賃分析が行えるようになりました。
アロン化成 関東工場 概観
アロン化成 株式会社
アロン化成 株式会社
ケース品ピッキング作業の様子
荷札と製品バーコードの読み合わせ作業の様子
アロン化成 関東工場は茨城県古河市にあり、敷地面積は約28,000m2。
佐藤敏通工場長(取材後に名古屋工場長に異動)は、「この数年で取扱い品目は2000から3000に増え、出荷量も4割ほど増えていますが、担当者の数は増やさず対応できています」と出荷支援システム導入の効果を語る。
出荷作業の司令塔となる業務事務所。
オーダー締め時間になったら、出荷支援システムが品目別・倉庫別・ロケーション順等に整理したトータルピッキングリストと梱包単位に貼る荷札を自動出力。
事務所では、さらに届け先別にまとめた送り状を発行する(5)。
送り状は前述の統一仕様で、運送会社別に仕分けて準備し、トラックが到着したらドライバーがこれを取りに来る(6)。
司令塔のもう1つの重大な役目が、パイプ輸送を担う常用チャーター便の配車作業だ。
(8)は、本工場の継手生産ラインの末端。
工場内には5か所の倉庫があり、製品群別にロケーションを分けている。プラスチックパレットは、1440×1140oの大型サイズだ。
先に路線便向け出荷作業の大まかな流れを辿ると、作業者は業務事務所で受け取ったピッキングリストと荷札から1回分を取り出し、これに従ってフォークリフトで集品(10)。
揃ったら倉庫前の仮置きエリアに、運送会社別に並べて行く(11)。
路線便のトラックドライバーは、やはり業務事務所で受け取った送り状で指示と合っているかを確認しながら、これをトラックに積みこんで行く。
出荷支援システムによりバーコード化されたピッキングの手順を辿ろう。
荷札と製品バーコードの読み合わせを行い、次に荷札のバーコードと製品ケースのバーコードを、写真の小型リーダ(キーエンス製)で読み合わせる。
これは無線端末ではなく、互いのコードの一致を照合するだけのシンプルな運用にしている。品目が違えばアラームが鳴るので、品目ミスを絶滅できた。
最後に荷札をケースに1枚ずつ貼り付け、作業は完了。
最後に、工事現場直送のチャーター便に積み込む塩ビパイプの作業。4m長が基本の長尺物だ。
ピッキングした塩ビパイプを、配送ルート逆順にトラックに積み込んで行く。
塩ビパイプにはバーコードが添付されていないので、看板方式でバーコードと品名を表示。フォークリフト・オペレータは看板とピッキングリストを照合しながら1つ1つチェックしピッキング作業を進めている。
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ユーザック担当者のコメント
東日本オリジナルソフト営業部
アロン化成様では、多頻度出荷増に伴って、出荷ミスが発生していたことと、増員により対応されても残業が軽減できないという課題をお持ちでした。
それを解決するために、出荷システムの再構築を図り、顧客からの信頼が得られる高品質の出荷体制を実現するお手伝いをさせていただきました。
しかし、新システムは以前よりも複雑化しているため、仕様変更や大幅なカスタマイズが必要となり、思った以上に時間がかかってしまいましたが、結果的には当初の目標であった効果を実現することができて、喜んでいただけたのではないかと思っています。 この担当者に問い合わせる