Web−EDIによる受注
業務効率化に動く食品メーカー
日本食糧新聞からの抜粋
インターネットを利用してブラウザ(ホームページを見るソフト)で受注を行うWeb−EDI(エレクトロニック・データ・インターチェンジ)型受発注をめぐり、食品メーカーで受注処理業務を効率化する動きが始まった。某製粉メーカーは、手作業による受発注確認から出荷指示に至る処理を完全自動化。多数の得意先との受注処理も、人手を介さず自動的に行っている。また、処理業務を完全に外部委託するメーカーも出てきた。Web−EDIは得意先ごとに処理方法が異なるため、手作業で対応しなければならないことも多く、運用に手間がかかっていることが背景にある。(一瀬隆)
多数の得意先との処理も完全自動化
得意先ごとのWeb−EDIの受注処理を自動化
某製粉メーカーは、Web−EDIで受注している得意先のうち、約3割にあたる11社の受注処理を、完全に自動化した。1.得意先の受発注情報が見られるホームページにログイン 2.発注情報の確認・ダウンロード 3.在庫情報の確認 4.出荷指示、という一連の処理を自動的に処理する。
同社がWeb−EDIで受発注を行っている得意先の中には、得意先が指定した倉庫で自社が在庫を管理する「預託在庫」形式が多い。このため、在庫数量を確認したうえで納期回答、出荷指示をしなければならず、手作業で行っていた際は、さまざまな処理をしなければ受注を完了できなかった。処理を自動化したことで、1〜4にかかっていた人員負担をなくすことに成功。手作業の場合、一連の作業に最低5分はかかる。自動化前は、全国の営業拠点で同様の作業を行っていたため、全社レベルでは大幅な時間短縮となった。
また、受注処理担当者の精神的な負担も軽くなった。Web−EDIの場合、発注数量が画面表示されるだけなので、出荷指示を出した後に、見間違いはなかったのか悩むことも多かったのだ。
某飲料メーカーでは、Web−EDIも含めて、電子データで受信する、すべての受注処理業務を外部委託している。量販店などとの取引で普及している従来型EOS(エレクトロニック・オーダリング・システム)の受注処理を大手システム会社に委託していたが、Web−EDIでの受注も今年から委託を開始した。付加価値のない業務を外部化し、徹底的なコスト削減を図っている。
Web−EDIの受注処理を自動化するソフトを扱っているユーザックシステム(株)によれば、2年ほど前から、食品メーカーの問い合わせが目立ってきたという。外食チェーンを中心にWeb−EDIを採用する得意先が増え、受注側の運用負担が重くなっている実態があるようだ。
※2007年12月14日発行の日本食糧新聞に掲載された記事を転載させていただきました。