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大阪ミガキさまは、ものづくりのまち:東大阪市に本社をかまえる中堅磨棒鋼(みがきぼうこう)メーカーです。磨棒鋼とは、高炉メーカーや電炉メーカーから仕入れた鋼材を、抜き加工や切削加工を施すことによって、お客さまが求める形状(丸・四角・六角など)やサイズ(直径・長さ)に仕上げた中間素材のことです。同社の製品は、自動車部品や建設機械用部品、大型ベアリング、船舶関係などに用いられています。
同社は昭和16年の設立。生駒山系から流れる豊富な水力を動力源とした伸線業がそのルーツです。また、同社の強みは4,000品目にのぼる豊富な在庫や即納体制によって、お客様のニーズにきめ細かく対応可能な点にあります。
このほど、同社にブラウザ操作を自動化する「Autoブラウザ名人」をご採用いただきました。ご採用の経緯やその効果についてうかがいました。
図1:
ミルシート(イメージ)。化学成分や各種試験の結果など証明する重要な書類。
拡大・詳細
―――どのような業務にお使いですか?
ミルシートの管理、すなわちミルシートの保存や検索を容易にするために導入しました。ミルシートとは、鋼材メーカーが発注者に対し、鋼材の材質を証明するために発行する書類のことです。鋼材メーカーによっては検査証明書や鋼材検査証明書などと呼んでいます(図1)。当社はこのミルシートを入手・保管し、お客さまからのご要請に応じて、加工した鋼材とともに、該当するミルシートをお渡ししています。
鉄鋼メーカーからミルシートを入手する方法は2つあります。一つはWebサイトからのダウンロードする方法。当社のメインの仕入先、A社がこれにあたります。もう一つはFAXで受信する方法です。
今回、「Autoブラウザ名人」で合理化を試みたのは、A社のWebサイトからミルシートをダウンロードし、サーバーへ保存するまでの業務です。
―――どのような点にお困りでしたか
A社のミルシート(PDFファイル)は、多い時で1日に30件ほどダウンロードする必要があり、非常に時間がかかっていました。また、サーバーに保存する際は、後々検索しやすいように、年度や鋼種、規格などで細かくフォルダを分けて管理する必要があり、これにも手間がかかっていました。
加えて、A社以外のメーカーからはFAXでミルシートが送信されますので、これらをイメージスキャナで読み取り、同じくサーバーに保存する必要があります。
さらに、本社や支店からの要請にもとづいて、特定のミルシートを検索・印刷・FAX送信する業務も一日に20〜30件ありました。
システムの導入前は、これらの作業に事務員一名が毎月3日ほど費やしていたようです。
また、各ミルシートにはダウンロードの有効期限が設定されています。有効期限を超えるとダウンロードをすることができません。以前、うっかりダウンロードをし忘れ、ミルシートがダウンロードできなくなったことがあります。やむを得ず、鉄鋼メーカーに再発行をお願いしたのですが、今回のシステム化によって、このようなミスも防ぐことができればと考えました。

大阪ミガキさま 滋賀工場。連続抽伸機やチェーン式引き抜き機その他、最新の機械設備をそろえ、お客さまのニーズに応える製品を作り続けている。
―――ご導入後、いかがですか?
システム化を機に、ミルシートの検索方法も全面的Window OSの検索機能を使って「誰でも・自動的に」検索できるように工夫しました。
すなわち、ミルシートをダウンロードする際に、ファイル名にオーダーNo.や行番号など、検索時のキーワードとなる要素を盛り込んで自動的に保存する仕組みに変更したのです。これなら、誰でもミルシートを検索できます。また、情報システムの担当者もミルシートの検索マニュアルを作成してくれました。
これらの工夫によって、「Autoブラウザ名人」の導入以降に入手した鉄鋼メーカーA社のミルシートについては、滋賀工場への検索・出力依頼が「ゼロ」になり、非常に助かっています。
一方、システムの導入以前に入手・保存したミルシートやA社以外のミルシートについては現在も滋賀工場へ問合せがあるものの、ミルシートの管理業務全体から見ると、約90%の作業は削減できたと言えると思います。
ミルシートは重要な書類ですので、必ずダウンロードする必要があります。今回のシステム化によって、もれなくダウンロードできる体制が整えられた点も大きな成果といえると思います。
―――ミルシート管理システムの構築は、業務効率の向上とともに、お客さまのご満足にも繋がりますね。本日は有難うございました。
2011年3月取材(記載内容は取材時の情報です)
Autoブラウザ名人
インターネットエクスプローラーの起動、取引先のWebサイトへのアクセス、IDパスワードの入力、メニュー選択、ダウンロードやアップロードなど、担当者の負担になっているブラウザ操作を自動化するためのソフトウェア。またブラウザ操作だけでなく外部プログラムの起動も自動化できるため、バッチプログラムなどを起動させ、基幹システムとの自動連携を実現することなども可能。
| 大阪ミガキ株式会社 | |
| 所在地 | 大阪府東大阪市本庄西3-7-4 〒578−0965 |
| 設立 | 1941年(昭和16年)12月 |
| 資本金 | 4,069万円 |
| 代表者 | 代表取締役会長 小野 政利 取締役社長 奈良 進 |
| 従業員数 | 58名 |
| 営業拠点 | 本社、三重支店、滋賀工場・滋賀営業所 |
| 事業内容 | みがき棒鋼・一般鉄鋼製品・非鉄棒鋼の製造販売 |
| コーポレートサイト | http://www.osakamigaki.co.jp/ |