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プレミアムエッグのさきがけ、「ヨード卵・光」。発売以来四半世紀が経過した現在も、トップシェアを堅持している。
日本農産工業さまが本社を構える、横浜ランドマークタワー。
横浜ランドマークタワーに本社を構える日本農産工業(以下、同社)さまは、配合飼料のリーディングカンパニーとして、1931年(昭和6年)の設立以来、国内の畜産業界や水産業界の発展に大きく寄与してこられました。
また、飼料メーカーとして長年培ったノウハウを活かし、1976年には海藻(甲状腺ホルモンの生成に欠かせないヨードを多く含む)粉末などを飼料としてニワトリに与えた「ヨード卵・光」を発売。四半世紀が経過した現在も、「プレミアムエッグ」としてトップシェアを堅持し ておられます。
「食といのちの未来をひらく」を企業メッセージとして掲げ、さらなる成長をはかる同社は、2010年3月末、情報の一元管理や即時性の追求、ハードウェアの更新などを目的として基幹システムを再構築されました。
同時に、量販店との受発注業務を担うEOS(Electronic Ordering Systemの略、電子受発注システム)も全面的な見直しを実施。それまで利用していたX社のシステムからユーザックシステムのEOS名人と伝発名人 for Webに切り替えられました。
この背景には、どのような課題があったのでしょうか。
「予期せぬハードウェアトラブルが心配でした」(斉藤さん)
「EOS先の追加や仕様変更時の、コストや納期が不満でした」(大村さん)
量販店とのEOSは、「ヨード卵・光」を中心とした鶏卵の受発注が対象です。前述のとおり、このEOSはX社のシステムで運用されてきました。全国6拠点の専用端末で、受信から伝票発行までを担っていたのです。
同社 業務推進部 部長代理の斉藤さんは「このシステムは、X社の担当者が手組みでゴリゴリ開発しただけあって、現場での操作性には大きな課題はありませんでした。しかし、端末が老朽化してきたため、予期せぬハードウェアトラブルで業務がストップしかねないという不安を常に抱えていました。もう、待ったなしの状況でした」と語ってくれました。
また、業務推進部 システムグループの大村さんは、「属人性の高いシステムでしたので、新規EOS先の追加や仕様の変更など、何かあればX社に依頼するしかなく、その費用や納期については不満を感じていました。卵という、どちらかと言えば薄利多売的な商材を取り扱っていますので、EOSに取り組みたくても、残念ながらコスト面で見送った得意先もあります。また、せっかくEOSでの対応を決定しても、X社のマンパワー不足のため対応に時間がかかり、営業担当者からクレーム がでることもありました」と言います。
さらに、「そのほかにも課題はありました。拠点ごとに発注データを受信していましたので、何らかのトラブルが生じた場合、急な出荷拠点の変更に対応できていませんでした。また、システムにトラブルが発生するとX社に対応を依頼せざるを得ないため、必要以上に時間やコストがかかってしまう点や、拠点の営業実績が、本社の営業担当者あてに、毎日FAXで送られてくる点も煩雑でした。これらの課題を解決するため、基幹システムの再構築を機に、必然的にEOSの見直しもおこなったのです」(大村さん)。
「EOS名人なら、自社開発が容易だと感じました」(斉藤さん)
EOSシステムの再構築にあたっては、「以前から、セミナーの案内など、さまざまな情報提供を受けていたユーザックさんに相談することにしました。ユーザックさんのEOS名人なら、X社のシステムとは異なり自社開発が容易であると感じられました。また、本社での一元管理も実現できると考えました」と斉藤さん。
そこで当社は、同社の課題などをヒアリングさせていただいた結果、EOS名人と伝発名人 for Webを提案いたしました。つまり、まずサーバー側ですべての量販店からの発注データを受信(4回線)し、地域や商品別にデータを振り分けます。次に、拠点からブラウザ経由でサーバーにアクセスし、量販店別のメニューから伝票発行などをおこないます。
このしくみは端末にソフトが不要なうえ、データ訂正や追加も集中管理できるというメリットがあります。また、入出力ファイルの変換定義や項目ごとの計算式が簡単に設定できる「データマッピング機能」などにより、新規EOS先の追加や修正がプログラムレスで可能となります。
当システムの採用が決まったのち、大村さんとユーズウェア(ソフト開発協力会社)の古林さんを中心にシステムの設計・開発を進め、新・基幹システムの設計終了後、約5ヶ月で本稼働にいたりました(25社50メッセージ)。
「非常にタイトなスケジュールでした。新たなシステムですので触りながら仕様を覚えていき、ユーザックのSEさんの支援もいただきつつ、何とか予定通りに立ち上げることができました」(大村さん)。
「無事、新たなEOSを稼働させることができました。今後は積極的に新たな量販店さんとのEOSに取り組んでいきたい」(大村さん)
今回のシステム化について「新規EOS先のシステムを自社で開発できるようになったため、迅速に対応できるようになりました。以前は1〜2ヶ月もかかっていたものが、今後は3日で対応できると思います。実は、今も3、4社との新規EOSを計画中です」と大村さん。
また、オンライン受信のスケジュールについては「サーバー側での一括受信になり、立ち上げ当初は試行錯誤しましたが、現在では問題なく運用できています」とのこと。
斉藤さんは「今まではデータが分散していましたのでバックアップも取りにくい環境でしたが、一元管理により、保守性や安全性が格段に向上しました。また、現場はWeb画面の操作のみで運用できますので、万一端末が故障しても、すぐに他の端末でカバーができそうです」と語ってくれました。
また、拠点の営業実績についてはFAXでの報告を廃止。代わりに実績確認用のWeb画面を用意したため、営業担当者がいつでも確認することができ好評とのことです。
システムに対する全体的な印象としては「パッケージソフトでありながらも自由度が高いと言いますか、思い通りに開発ができますので非常に使いやすいですね」と大村さん。

今後について大村さんは「当社も流通BMSへの対応体制が整いました。今後はJCAから流通BMSへの切り替えにも積極的に取り組みたいですね」と語ってくれました。
経済産業省(当時、通商産業省)の「流通サプライチェーン全体最適化事業」に端を発し、日本チェーンストア協会、日本スーパーマーケット協会をはじめとする業界団体が検討、実証実験を重ねて作成された、流通業界における新しいEDIのガイドライン。通信基盤はインターネット、データ表現形式はXMLを採用するほか、データフォーマットや業務プロセスも標準化された。 2009年10月に発表された流通BMS Ver1.3は、今後、食品以外の業界への広がりも期待されている。
| 本社所在地 | 横浜市西区みなとみらい2丁目2番1号 横浜ランドマークタワー46階 〒220-8146 |
| 設立 | 1931年(昭和6年) |
| 代表者 | 代表取締役社長 田中 猛 |
| 資本金 | 74億1,149万円 |
| 事業内容 | 飼料事業・・・・・・・・鶏、豚、牛および魚用飼料の製造・販売 食品事業・・・・・・・・ヨード卵、鶏卵の生産・販売、ヨード卵関連商品の販売 ライフテック事業・・ ペットフード、馬用飼料の製造・販売、バイオ関連商品の販売 |
| コーポレートサイト | http://www.nosan.co.jp/ |
| 「ヨード卵・光」 オフィシャルサイト |
http://www.yodoran.com/ |