「感謝の気持ちを持つ」
稲盛塾長の講話です。
(感謝の心は自分の心を美しくし、運命をもひらいていく)
仕事をしていく上で、また社内の和を保つ上で、お互いがお互いに感謝の念を持ち合うことはたいへん大事なことです。同時にこれは、人生のなかで生きていくのに、最も大事な事柄でもあるのです。
では、感謝をするということは、どういうことなのか。その人が自分から感謝をする。それは他に対して自分自身が謙(へりくだ)っていなければ、感謝という心は出てきません。こんにち自分があること、自分が今、親から引き継いだこの仕事を、この厳しい環境のなかでも何とかやっていられるのは、実は従業員があってのことだし、お客さんから注文がいただけるからという、そういうことをすべて、自分が謙って、他の人達のおかげがあったからこそだという気持ちで感謝を捧げるわけです。
たとえば、私は人生をダメにする大きなファクターのひとつとして、不平不満、愚痴ということを常に戒めています。不平不満、愚痴があったのでは、人生をまったく暗いものにしてしまいます。不平不満、愚痴はあってはなりませんと言っていますが、その対極にあるものが感謝です。つまり、不平不満がないというよりは、感謝をするということはもっと進んだ、対極にあるものです。
自分が相手に対して感謝をするということは、実は自分の心を美しくもしていく要素なのです。そして感謝をするということは、自分の運命そのものをひらいていきます。自分の運命そのものが明るく、未来にひらいていきます。感謝をする心が、そういうものを呼び込んでいくことにもなるのです。

