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12「 物はこれを生かす人に集まる 」

- 万 物 生 々 (ばんぶつせいせい) -
 「物は生きている」と言ったら、半分は「そうだ」と言い、半
分は「そうではない」と言うであろう。しかし物はすべて生き
ている。着物も、道具も、機械も、金銭も皆生きている。
 大切につかえば、その持主のために喜んで働き、粗末に
あつかえば、すねて持主に反抗するだけでなく、時には腹
立てて食ってかかる。けがをするというようなことはこうした
場合が多い。
 朝ばん、道具を拝むようにして働く農夫や大工が、その道
具でけがをするというようなことはない。不足不平でぶつぶ
つ言い、機械をかたきのようにいやがり、どれいのようにこ
く使している人は、その機械の運転がまずく、時には大けが
することさえある。仕事に精根をかたむける人は、まず用具
に手入れを十分にし、用具を大切にする。
 用具をわが手足の如く大切にし、衣服をわが体の如く愛
するだけでなく、農夫は作物を、生産人はそれぞれの生産
品を、わが子の如く愛し、慈くしむ。そうした人たちによって、
この上もないよい物が、たとえようもなく、たくさんに産み出
される。
 物を象徴し、すべての財を具象したのが金銭である。金
銭は物質の中で、最も敏感な生物である。金銭はこれを大
切にする人に集まる。ある富豪は必ずドウマキをもっていて
現金は肌身はなさず大切にして旅行した。ある人は、さつ
には必ずヒノシをかけてしわをのばして大切に保存した。人
ごみの中に行った時は、金入れを必ず手でおさえていた。
 しかしこうしたことは、金銭を大切にするほんの一面で、
ほんとうに大切にすることは、むだに使わぬことであり、さ
らに金銭を生かして使うことであって、これがその頂上であ
る。
 物は、人と同じように生きている。人が徳の高い人のもと
に集まるように、物もまた少しでもよく働かしてくれる人のと
ころに集まる。物をほんとうに働かすとは、使う時思いきっ
てこれを使う事である。ケチケチするのは、金銭を生かす事
にはならぬ。大たんに、よろこんで、すぐにこれを出す。これ
は生かすこと、金を働かすことである。それで我欲の人は
金銭を自分一人のために、自分の勝手のためにのみ使い
たいという心であるから、活動したい子供たちを、親の勝手
にしばしつけておくようなものである。
 実は、金銭はその人の努力に正比例し、欲心に反比例
して集まってくる。財貨は、喜んで働く人に自然にめぐまれ
る。欲心のあるだけ差引される。
 大富豪は、実は無欲至誠の人でなければ、行けない境
地である。
 世には、報酬を要求し、金銭を請求するのを賤しい事の
ように思う人がある。取るべき金を取り、請求すべき金銭
を妥協なく要求することは、何らはずべきことでないばか
りでなく、かえって、生活にはっきりと筋道を立てる所以
がある。
 しかし人の働きは、金銭によってねうちをつけられるよ
うなものではない。又働きの時間や分量によって、いく
らいくらと計算されるようなものでもない。働く人の心―
―喜んでいるか、いやいやながら時間をつぶしているか
、まことを傾けて一心に働いているか、千差万別である。
 これをはかりにかけて一々計算したならば、一律の報
酬では不公平極まるものとなるであろう。これは一体ど
うなるだろうか。一見不合理のようではあるが、長い目
で見ていると、まことの働きによらずに得た金銭は、不
時の入費の為に飛んでしまう。あるいは又、金銭のた
めにかえって苦しむということになる。金がある為に不
幸になるのである。だから「金銭はその人の働きに応
じて、自然にめぐまれるもの」ということが、わが民族の
総合体験であり、我等が会得した人倫の哲理である。
 一方、欲がなければ金銭にめぐめれぬと言う事も、一
応考えられる事である。なるほどごう欲な人は金をため
る。しかし金の為に、その人は幸福になったか、苦しむ
事はなかったか。人からの恨みによって不幸に陥らな
かったか。世にそうした不浄な金のために苦しむ実例
は多い。
 ほんとうに身につく金銭を得る人は、無欲の人であ
る。大事業家は、無欲の人である。事業は欲心で左
右されるようなものではない。ただせずにおられず、仕
事そのものがすでに無上の喜び、無限の恵みであっ
て、歓喜に満ちて働く、そこに事業はおのずから成功
し、金銭は自然に集まるのである。
 二宮尊徳先生が、弟子に示したたらいの水の例話
のように、欲心を起して水を自分の方にかきよせると、
向うににげる。人のためにと向うにおしやれば、わが
方にかえる。金銭も、物質も、人の幸福も亦同じこと
である。

 物はこれを愛する人によって産み出され、これを大
切にする人のために働き、これを生かす人に集まっ
てくる。すべて生きているからである。

モチベーションアップのお話 第93話 相当

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自己紹介

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所属:USAC SYSTEM Co.,Ltd.
役職:SI事業部 部長
誕生:昭和37年
        天秤座 B型
育ち:大阪 十三出身
現在:奈良県大和高田市
特技:剣道初段
        アマチュアボクシング
        フルマラソン4:30の体力
座右の銘:我以外皆我師
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経歴:
若い時代はセブンイレブンと呼ばれていました。
倫理法人会会員
週一回早起き実践中

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