7「 約束を違えれば、己の幸いを捨て他人の福を奪う 」
- 破 約 失 福 (はやくしっぷく) -
「きめごと」というのは、大の天体の運行、四季、昼夜め
ぐり、小は火、水、電気などについてのことなど、これまで
学者が研究し、発見したすべての法則。それは、はずれ
るとすぐけがをする、損をする。夜は燈がないと仕事ができ
ぬ。雨の日に傘がないとぬれる……。
火はやけどをするし、電気はビリリと来る。こうした自然
の約束は、知る限りは必ず守る。守らぬと身を亡ぼし、命
を失う。
人のきめた約束はどうであろうか。いかめしい手つづきで
きめた法律、あるいは人がよりあって定めた、いろいろの
規約、これは人のきめたものだから、守る守らぬは、そん
なに厳密なものではない。時によると、うまくのがれれば
得をするといったふうに、人のきめごとは、あまく見ている
これは大変な誤りである。法律も、規約も、人が何人か集
まって、同じ目的で仕事をし、生きて行く為には、なければ
ならぬきめごとである。だから、破れば皆が困り不幸になる
ということは分る。が、これを破ったからとて、知れねばそ
れだけ得をすると考えるのが、低級な間違った常識である
。たとえば、さぎ、どろぼうが、働きもせずに、もうけてよか
ったと思うようなものである。ことに、いわゆるやみで儲け
た、と得意になっているようなものである。
これは、大変な考えちがいで、少し目を洗い、耳をそうじ
して世間を見ていると、法網をくぐって出来た金銭、財産
は、その人の身につかぬのみか、かえって、その人を、
家を不幸にする。それこそ、1件の例外もなく、1人のもれ
もない。少しく頭のよい注意深い人は、これを一々の実例
に見て、天の記録の精密さ、そのむちのきびしさに襟を正
す。天をおそれることはこの事である。
これ以外に、普通約束といえば、何かある時、人と人とが
約束したこと、きめたことと、考えられている。これも亦、破約の場合、間違った人は別に損得はないが、破られた方が損をすると考えられている。これも見かけの上の事で、破った方は、守らなかった責任がある。これがただ道徳上の責任というだけですむように思われている。それが実はそうではない。破った方が、必ずその責めを分担せねばならぬこと、いやでもきらいでも、その責めを実際生活の上に負わされて、困りぬいている実例の多いことは、この絶対倫理の一々実証しているところである。
とりわけて、きびしい破約に対する天の刑罰は、親子夫婦等の血縁の間の「きめごと」である。これは、まだ世に明かにされていない、ひめごとの幕に包まれている。絶対倫理はこの秘密の扉を開いて、血縁のきめごとの誤りから来た肉体上の苦痛を、見事に解決している。
ことにきめごとの中で、時間を守るという、文化人として最初のテストに見事に落第した日本人は、今日ただ今を期して、まず時間を正しく守ることからはじめて、生活をたて直さなければ、再びその時は来ないであろう。
モチベーションアップのお話 第88話 相当

