走り続ける男
モチベーションアップのお話 第25話
昨年五月に開催された、東京・丸の内の行動を利用した
ストリート陸上。このイベントは、男子四百メートル障害日本
記録保持者・為末大選手が中心となって、陸上競技の人気
を高めるために企画されました。
「日本選手権の観客が千人足らずで落ち込んだこともあり
ました。こんなに集まってもらってありがとうございます」と、
大観衆を前に為末選手は感無量でした。
目の前をものすごいスピードで走り抜ける姿や、信号機と
同じ高さを飛び越える棒高跳びなどが披露され、並の人間
にはマネできない超人技を目の当たりにして、集まった観衆
は驚きと喜びの声を上げたのです。
為末選手は四年前にプロ転向。陸上の人気を盛り上げる
ため、イベント前には精力的に取材を受けました。イベントよ
り練習が大切という周囲の声もありましたが、「走る宣伝部
長」として陸上競技を知ってもらうことを優先したのです。
「みんなの夢を背負っていると思った方が、競技でも力を
発揮できる」という為末選手の情熱は、自分を追い込んでい
くプロの姿です。 職場の教養より
●仕事の責任を力に変えていきましょう

